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南京錠の活用法と選ぶ際のポイント

鍵と錠前
2024.3.14

災害時にも役立つ!どこでも使える便利な南京錠の活用方法

鍵をかけるというと玄関の鍵を思い浮かべる方も多いと思いますが、持ち運んでどこでも使える便利な錠前として歴史のある南京錠が今回のテーマです。
ここでは、知っているようであまり知られていない、近年頻発する災害時などにも使える南京錠の活用例と豆知識をご紹介します。

こんなことにも使える!南京錠の活用例

こんなことにも使える!南京錠の活用例

南京錠は昔から形を大きく変えることもなく常に存在していて、現代においても「鍵をかける」ということを象徴するアイコン的存在になっています。また、その機能美やイメージからアクセサリーやバッグなどの付属品などに用いられることも多く、親しみのある方も多いのではないでしょうか。
防犯用途の南京錠は、シンプルゆえに故障も少なく、使える用途が幅広く、ピッキングなどにかかる手間、心理的ハードルを生み出す防犯効果などその役割は大きく、今日においても様々な場所で使われています。そんな南京錠の活用例をご紹介しましょう。

防災グッズとして

防災グッズ

災害時に避難所での荷物の管理や移動中の安全性を高めます。バッグのファスナーに南京錠を付けて、簡単にバッグを開けられないようにしたり、備品や持ち物を括り付けて固定しておくことで盗難対策をすることができます。また、南京錠を玄関ドアの鍵・補助錠にできる製品もあり、鍵の紛失や故障があった場合には復旧工事までの仮の錠前として役立ちます。※写真は「ドアジョイナー符号錠付」(株式会社日本ロックサービス)

物置・倉庫や門扉に

防災用品などモノを一定期間保管する物置・倉庫、施設の門扉は、普段人の利用が少なくいざというときに解放するというケースが多いと思います。南京錠はシンプルだからこそ故障に強く、誰でも操作できる操作性が備わっているので、有事の際などでも高い信頼性を発揮します。(用途に合った製品を選ぶこと、定期的な動作確認は必要です。)

郵便ポストやロッカーに

郵便ポストやロッカーには、ダイヤル式の錠前がはじめから付いているものなどもありますが、別途、南京錠を取り付けるための掛金・ホールがあるものも多くあります。学校やフィットネスジムなどの共用ロッカーでは、取り回しが良い南京錠は打ってつけとなるケースが多く、施設を管理する側にもメリットとなることがあります。

南京錠の選び方

南京錠の選び方

南京錠にはいろいろと種類があり、目的や用途、使用する場所などによって選ぶことができます。

材質で選ぶ

シャックル、もしくは鍵本体に使用される材質は、鉄、鉄に炭素を含んだ鋼、鉄に炭素以外の素材を加えた合金鋼(特殊鋼)、鋳鉄、ステンレス、アルミニウム、真鍮、亜鉛などがあり、硬さや防錆性能、重さ、耐久性など性能が異なります。屋内で使用するのか屋外か、使用する場所の特性で選ぶことができます。

解錠方法で選ぶ

主な解錠方法には、鍵を使って解錠するシリンダー式と、暗証番号で解錠するダイヤル式があります。シリンダー式には、内部に備わっているシリンダーによってディンプルシリンダーなどの種類があり、ピッキングなどへの防御の強さに違いがあります。

形状が似ていても、素材による耐久性やシリンダーによる防犯強度など一般では違いがわかりづらいので、選ぶ際は鍵の専門店などプロの意見を聞くのもよいでしょう。

豆知識:TSAロックとは

豆知識:TSAロックとは

旅行用のスーツケースなどに、赤いひし形のロゴマークが付いた鍵があることはご存じですか。これが「TSAロック」です。TSAロックとは、アメリカの運輸保安局(TSA)が荷物検査の際に専用の鍵で開けられるように設計された鍵です。この鍵を使用していれば検査で鍵を壊されるということもありませんし、鍵を掛けない不安も解消されます。
スーツケースに備わっているもののほかに、南京錠タイプのTSAロックもあります。南京錠タイプは、小さくて丈夫なので、スーツケース以外にも、ファスナー付きのバッグなどにも便利に使うことができます。南京錠を選ぶ際には、シャックル(U字型のツル・掛け金)の長さや太さが荷物に合うかどうかを確認しましょう。

※「錠」と「鍵」の表記について
錠前(錠・ロック・lock)は、扉などに取り付けて締める金属、機械的または電子的な部品をいいます。鍵(かぎ・キー・key)は、錠前を施錠・解錠する(操作する)ための器具をいいます。ここでは便宜上、日常的な会話に合わせて、鍵と錠前をまとめて「鍵(かぎ)」と記載している場合があります。
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